トップページ > SSRブログ > 鍵屋は同伴でないと女子は入れない

seiseki squareSSRブログ

2018/07/27

鍵屋は同伴でないと女子は入れない


 
 
 
 東京で気の利いた居酒屋へ行くと『畳鰯』という江戸時代から続く、伝統的な肴がある。常温以上の酒とすこぶる相性がいい。腹を満たすようなものじゃない。よく咀嚼して、口の中で唾液とともにトロッとなって出汁状態になったところに酒を流し込み、骨酒のような塩梅にしてゴックンするわけだ。
『アー、旨い❗』と声が出そうになる。
 口中調味という日本人独特の技があるが、その飲酒版である。

 ところで、成人して、酒を飲み始めてから大分後まで、畳鰯は日本中どこにもあるものだとばかり思っていた。ある時、鶯谷の鍵屋の老主人との話の中で、畳鰯が江戸独特の食べ物であるのを知った。地方で散見されるのは、参勤交代で江戸住まいになったお殿様が、
「これ、三太夫、これは誠に美味なるものだが、我が藩にもあるのか」
「はっ、藩内の海で、これと同じ鰯の稚魚が獲れれば、作ることも出来ようかと…」てな会話をした地方のいくつかの旧藩がそれをコピーしたからである。

 この記事を書いたあと、急に畳鰯が食べたくなって、昔、メニューに載せていた、中央商店会の『かもん』に寄って、今どうなっているかと尋ねると、ひとつひとつ手作りなので、最早、仕入れ価格が高騰していて、余程の店でないと扱えないということであった。いずれ、内輪の宴会をするときに、マスターに頼んで臨時に仕入れてもらおうと考えている。




【The Rolling Stones / 19th Nervous Breakdown】


 

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
コメント:

△ページ上部に戻る