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seiseki squareSSRブログ

2019/03/16

人の不幸を喜ぶ者よ、明日は我が身だ!


 
 
 
 美食のし過ぎで慢性の痛風持ちとなった人を『本家』とするならば、『分家』に相当する人達もいる。後者は一過性の疑似痛風と呼ばれ、経験者は巷に星の数ほどいると聞く。原因は、痛風を引き起こす成分が長年のうちに膝などに溜まり、なんかのショック・衝撃でそこから剥がれ、血圧と万有引力で足の指先に集結して悪さをするのがそのメカニズムだ。症状は慢性の痛風と同じだが、分家の方は一週間ほど我慢していさえすれば完治し、次の発症まではしばらく間隔が空く。あるいは、二度と発症しないで済むかもしれない。本家のようにプリン体の多い食べ物を集中して食べるたびに発作が来るのとは異なり、分家の症状は超散発的で、筆者ほどにまでなると、ほとんど恐れてはいない。

 人生で初めて痛風の発作に陥ると、誰でも最初は整形外科を受診するようだ。受け付けで、
「昨日、突然足が腫れて、痛くて歩けなくなったんです」と言っている。足もとを見ると靴が履けないほど腫れてしまったのだろう、サンダル履きである。疑似痛風でも経験した者がその場に居合わせると、心の中で、
「アンタ、それ、整形外科じゃなくて内科だよ」と誇ったように教えて上げたくなる。また、ウンチクも語りたくなる。

 昨日、筆者には、その三度目だかの発作らしき痛みがやって来た。
 知人達の間では喜ばしいニュースだったに違いなく、わざわざ祝辞を述べに来た者まで出た。半日ビッコをひいて歩いていたが、でもなんかおかしい。足の指先が痛くなるのではなく、土踏まずの外側が痛いのである。理論的に痛風の痛みの起きる場所ではないので、試しに、その辺にあった在り来たりの湿布薬を貼ったら半日ほどで半分以上痛みが治まった。
 思い起こせば、一昨日の夜、道を歩いているときに思いっきり舗道の縁石だかなんだかを蹴飛ばした痛みの記憶が甦ってきた。酔って蹴飛ばしたせいで、その事故現場の特定は出来ない。
 そこで筆者は膝をポンと打った。これは痛風ではなく、ただの打撲! しかも、半日の湿布貼付だけで快方に向かったほどの軽傷!

 今夜、筆者の不幸を喜んだ輩の面影を描きつつ、また、期待を裏切った爽快感に後押しされつつ、筆者は祝杯を挙げに、またしても夜の街に繰りだして行ったのであった。

 人の不幸を喜ぶ者よ、明日は我が身だ!


 

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